復号処理においては,入力として与えられるビット列は符号語の連接であるが, その切れ目を求める必要がある. ビット列を左から右へ処理する際に,各符号語の最後のビットを読んだ時点で それ以降のビット列に依存せずに決まる場合,瞬時復号可能 であるという.
次の符号の場合,符号語の分割が後続するビット列に依存して決まるため, 復号に遅延が生じる.このような符号は,瞬時復号可能ではない.
情報源符号を木構造として表したものを 符号木 とよぶ.
符号木は,各情報源記号に対応する節点を1つずつ含む.
情報源記号 に対応する節点を
とするとき,
根から
へ向かうパスは
の符号語に対応する.
語頭符号の場合,その符号木において, 情報源記号に対応する節点は葉,すなわち,子孫をもたない節点である.